ホテル&ブライダル仕事ガイド

管理・営業の仕事人事

責任感がよほど強くなければ、「人」に関わる仕事なんてできない。

ホテルビジネスは「労働集約型」の産業といわれる。つまり、大変に人手のかかる業種なのだ。これはサービス産業全般に当てはまることだが、とくにホテルビジネスは大勢のスタッフの和があってこそ成り立つ。ほとんど「人がすべて」といえるかもしれない。その肝心な「人」に関する業務を担当するのが、「人事」と呼ばれるセクション。

どんな仕事?

たとえば、料飲サービス部門でスタッフが不足しているとしよう。それを補うためにまず、正社員がいいのか、パートタイマーか、あるいは派遣スタッフにするのか、といった雇用形態を決めなくてはならない。決まったら、募集をかける。または、社内の人事異動でまかなうことも考えられるだろう。そのほうが、より良いスタッフ配備ができるかもしれない。


このように、スタッフの採用計画を立て、採用のための試験等を実施するのが、人事の重要な担当業務のひとつ。新卒者の定期採用についても、人事が中心となって計画を決める。
そのほか、雇用者(ホテル側)が加入することになっている医療保険、年金保険などの社会保険の手続き、従業員の生活をサポートする福利厚生関係の業務、労働時間の管理も大切。また、スタッフの能力向上は人的財産につながるわけで、そのための研修を定期的に行ったりする社員教育も、もっぱら人事セクションの担当になる。

難易度・大変さ

職場の秩序を維持していくには、就業規則の整備が必要。それを作成するための知識として、いろいろな法令を解釈しなければいけない。労働基準法、労働組合法、労働関係調整法の「労働三法」はもちろんのこと、育児休暇法、介護法、セクシャルハラスメント防止対策などなど、多岐にわたる法令が仕事に関わってくる。

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