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用語解説

リッツ

読み :りっつ
原語 :[英] Cesar Ritz

用語解説

セザール・リッツ(1850~1918年)、スイス人。グランド・ホテル様式の時代を完成させた人物。また高級ホテル経営の創始者として、現在のホテルサービスの原型をつくった。1850年、スイスの片田舎の貧乏な農家の13番目の子として生まれ、15才の時に近くのホテルのボーイとなる。17才でパリの有名なレストランに見習ボーイとして勤務し、サービスの基礎をしっかりと身につけたといわれている。そのレストランには、後にリッツと共に、グランド・ホテルの様式時代を築き上げたエスコフィエが働いていた。22才で「ホテル・スプレンディド」の食堂長に迎えられ、その後支配人となった。27才でルッツェルンの「ザ・ナショナル・ホテル」の支配人に迎えられ、当時赤字であったホテルを、ダイレクト・メール作戦により、一躍有名な高級社交場に変身させた。彼は、「お客様は常に正しい」「ホテルはお客様に満足を売る」というサービス哲学を基に、様々な斬新なアイデアを考案し、高級ホテルサービスの方法を確立した。また最も偉大な料理人と称されているジョルジュ・オーギュスト・エスコフィエ(Georges Auguste Escoffier 1846~1935年)とコンビを組み、王侯貴族に親しまれたフランス料理を取り入れて格式を高めた。その後、リッツはエスコフィエと共に「サボイ・ホテル」を成功させ、1898年パリで「ホテル・リッツ」を開業して大成功を収めた。やがてリッツ系統のホテルは、ヨーロッパ中に拡大されることになる。

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