コスチュームコーディネーター

挙式のスタイルは和装と洋装のどちら？ そういった要素をすべて踏まえたうえで、ウエディング・セレモニー全体のファッション計画を練り上げていくのが、コスチュームコーディネーターの仕事。新郎・新婦となる二人の希望を取り入れつつ（もちろん予算も考えて）、共同作業で晴れの日をめざす。

映画や演劇の世界でコスチューム（衣装）の役割がとても大切なのは、よく知られるところ。それと同じことが、結婚式や結婚披露宴にも当てはまる。

どんなコスチュームを選ぶかによって、主役（新郎と新婦）の輝き方がぜんぜん変わってきてしまう。大げさに言えば、主役の個性を生かすも殺すも、コスチュームコーディネーターの実力次第なのだ。
それだけに、やりがいも面白さも十分すぎるほど。イメージどおりに着こなしも、ヘアスタイルも、メークも、アクセサリーも決まって、「花婿さん、素敵だね」「花嫁さん、きれいだったね」と喜んでもらえるのが、すごく嬉しい。

ファッション計画は、衣装だけでは成り立たない。ヘア＆メーク、アクセサリーやブーケなどの小物まで、すべてが含まれる。それに、会場の広さやインテリアの雰囲気も影響してくるだろう。

つまり、コスチュームコーディネーターという仕事には、とても幅広い知識と、全体の調和を考えるバランス感覚が必要。これは生まれながらのセンスに加えて、相当な勉強を積み重ねなくてはいけない。

かなりの経験と実績を積めば、得意分野を持つスペシャリストとしての未来は明るい。しっかり勉強して、もしこの仕事に就けたなら、コンサルティング（接客）の技術を磨き、インテリアなどにも興味を持って、もうワンランク上の活躍を狙おう。