披露宴の進行役を担う職業です。決して失敗が許されない披露宴という晴れ舞台で、すべての出席者が満足できる進行を心がけます。挙式・披露宴が個性化している昨今、新郎・新婦が思い通りの披露宴を作り上げるには、臨機応変に対応ができ、場の雰囲気を最大限盛り上げることができるプロの司会者が必要です。

司会者ってどんな仕事?

個性的な披露宴が増えてきた昨今、何カ月も前から念入りに準備して、素晴らしい演出を企画したとしても、当日の進行が上手くいかなかったら折角の努力も水の泡・・・。そんなことにならないためにも披露宴の進行をプロの司会者にお願いすることが少なくありません。

披露宴当日、新郎・新婦は緊張しているため、事前の段取りなどを忘れてしまうこともしばしば。列席者も同様で、スピーチを忘れてしまったり、余興がうまくできなかったり、さらにはあいさつしていただく予定の来賓の方が急きょ欠席してしまったりというようなこともあります。そんなときにうまく場をまとめて、失敗してしまったように感じさせない進行が司会者の腕の見せ所です。

司会者にとって、正しい発声、言葉遣い、声のトーン、美しい姿勢、時間配分、マナーなど注意すべき点はたくさんあります。披露宴には祖父母世代の御年輩の方から、小さな子供まで幅広い年齢層のお客様が出席します。あらゆる世代の方たちにリラックスして楽しんでいただける披露宴の進行を心がけます。また、当日はウエディングプランナー、バンケットサービススタッフなどさまざまな人たちとの連携も必要です。常に周囲に気を配り、雰囲気の変化や小さなアクシデントも見逃すことなく臨機応変に対応する能力が求められます。

司会者に向いている人

最近の披露宴は新郎・新婦が個性にこだわる時代です。通り一遍の台本だけで司会ができるというわけではありません。まずは新郎・新婦の要望を聞き出すためのコミュニケーション能力が必要です。また、挙式・披露宴にハプニングはつきものです。どんなことにもあせらず、柔軟に対応できる人でないと務まらない職業です。

司会者 ここが面白い

新郎・新婦の望み通り、列席者の方々に感動していただけるような披露宴をスムーズに進行できたとき、司会者として大きな充実感を味わうことができます。列席者全員が新郎・新婦を心から祝福し、新郎・新婦がそれに感謝でこたえるような、幸福感いっぱいの披露宴に立ちあえた時、まさに司会者冥利につきる瞬間といえます。

司会者 ここが大変

良くも悪くも披露宴の印象を大きく左右します。もちろんプレッシャーもありますが、司会者が緊張しているようでは披露宴自体がリラックスしたムードにはなりません。声のトーンやテンションなどを調節し、会場が和やかな雰囲気になるような進行を心がけます。とはいえ、思わぬアクシデントに遭遇することも・・・。どんなことにも動揺しない精神力とコントロール力が求められます。

司会者の将来性

司会者はウエディング以外にも、イベント、会議、ラジオ、テレビ等さまざまな活躍の場があります。ウエディングの司会は、ひと昔前は新郎新婦の友人が担当することが多かったのですが、個性的な挙式・披露宴が増えたことから、プロの司会者に依頼するケースが増えています。多様化していくニーズに対応できる、プロの司会者になれれば、長く続けていくことのできる職業と言えるでしょう。プロダクションに所属するケースが多いようですが、実力次第では独立も可能です。

司会者になるには?

司会者に国家資格はありませんが、発声の仕方、話し方、進行の方法、マナーまで学ぶことはたくさんあります。アナウンススクールで基礎を学ぶ、事務所に所属して司会者を目指すなどの方法があります。

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