上村さんは卒業後、本校独自の制度である「海外ホテルインターンシッププログラム」を利用して、フィリピン研修生としてフィリピンのベルビューホテルで1年間研修を行いました。フィリピンホテル研修では、「ザ ベルビュー ホテル＆リゾーツ」でのマネジメントトレーニングプログラムとして、首都マニラのシティホテル「ベルビューマニラ」で6か月間、ボホール島のリゾートホテル「ベルビュー リゾート」で6か月間の研修をローテーションで行います。上村さんは、日本ホテルスクール在籍時、英語が得意ではなかったものの、海外で経験を積み、視野を広げたいという思いから海外ホテルインターンシッププログラムに挑戦しました。

シティホテル、リゾートホテル、それぞれのホテルで、宿泊部門と料飲部門と多彩な部署で研修を行いました。研修生ではあるものの責任ある業務を任されることもあり、日本では経験できない、海外だからこそ、そしてベルビューホテル（フィリピン研修）だったからこそ経験できたことは自身にとって貴重な財産だと研修期間の1年間を振り返ってくれました。

海外ホテルインターンシッププログラムを終了し、他の国のホテルへの就職も視野に入れていたところ、「ザ ベルビュー ホテル＆リゾーツ」（企業）から声をかけていただき、2019年4月よりボホール島の「ザ ベルビュー リゾート ボホール」でゲストリレーションズ（GRO）として活躍しています。ゲストリレーションズとしてチェック・イン、チェック・アウトなどのフロント業務から、日本人のお客様対応、お客様で誕生日の方がいらっしゃったときの対応など幅広い業務を担当しているそうです。

海外ホテルインターンシッププログラムの研修生の時間を含めて海外での勤務は3年目を迎えました。日本人のお客様の海外旅行のお手伝いを通して「上村さんが担当してくださってよかった」という何気ない一言は、やりがいと感じる場面だそうです。また、海外だからこその”働きやすさ”も実感しています。仕事が休みの日には、ホテルの同僚と周辺の観光情報を収集することを目的に外出を楽しむこともあるそうです。「この”のびのび”としてた環境が合っているかもしれません」と上村さん。充実した日を過ごしている様子を知ることができました。

今後の目標は、「近い将来に、スーパーバイザーのように責任ある役職につき、より大きな責任を持って仕事に臨みたい」と力強く語ってくれました。「小さなことでもどんなことでも継続することが大事だと思います。私自身も海外ホテルインターンシッププログラムに内定して、少しでも英語力を身に付けるために“英単語”の勉強を毎日続けました。“1日１単語”という目標で、英語の理解を深めるために続けていました」「海外での活躍をめざす場合、日本と異なる環境に適応する力とともに、どんなことにも”楽しさ”を見出すことができるかが問われると思います」と、将来海外のホテルで活躍をめざす高校生や在校生にメッセージとして話してくれました。

上村さんの今後のさらなるご活躍を期待しています。